密葬と家族葬の違いとは?後悔しないための選択基準と進め方

密葬と家族葬の違いとは?後悔しないための選択基準と進め方
株式会社ネクスト 久本

記事の監修

株式会社ネクスト 久本

一級葬祭ディレクター/グリーフケア・アドバイザー1級

2017年に一級葬祭ディレクターを取得。グリーフケア・アドバイザー1級。アテンダー業務からディレクター業務まで幅広く担当し、これまで2000件以上のご葬儀に携わってまいりました。ご縁を大切に、思いやりをもってご家族に寄り添うことを心がけています。終活やお葬儀に限らず、安心して頼っていただける存在でありたいと考えています。

密葬と家族葬の違いとは?後悔しないための選択基準と進め方

密葬と家族葬は何が違うのか?混同しやすい2つの葬儀形式

大切な方がご逝去された際、または生前の終活において「身内だけで静かに送りたい」と考えたとき、候補に挙がるのが「密葬」と「家族葬」です。この2つは非常に似た言葉として使われていますが、その意味合いや葬儀後のプロセスには明確な違いがあります。この違いを正しく理解していないと、後になって親族や周囲の方々との間で予期せぬトラブルに発展することがあります。まずはそれぞれの定義と、どのような違いがあるのかを整理していきましょう。

密葬とは「本葬」を前提とした非公開の葬儀

密葬とは、本来は後日に大規模な「本葬」や「お別れ会」を執り行うことを前提として、近親者だけで事前に執り行う非公開のご葬儀を指します。例えば、企業の創業者や著名人、あるいは地域で非常に顔の広かった方が亡くなった際、急なご逝去で大きな葬儀の準備が間に合わない場合や、まずは家族だけで静かにお別れを済ませたいという場合に選択されます。密葬の段階では、周囲に対してご逝去の事実や葬儀の日程を伏せておくことが一般的です。そして、密葬が無事に終了した後に、改めて一般の参列者を招く本葬や社葬を執り行います。現代では、本葬を行わずに密葬のみで完結させるケースも増えていますが、歴史的・本来的な意味合いとしては「本葬を前提とした前段階の家族葬」という位置づけになります。

家族葬とは本葬を行わない完結型のご葬儀

一方で家族葬とは、本葬を行う予定がなく、最初から最後まで近親者や親しい友人だけで執り行う完結型のご葬儀です。ご逝去の事実を周囲に知らせる際にも、家族葬で執り行う旨を伝え、一般の方の参列や香典を辞退する意思をあらかじめ明記することが一般的です。現代において「身内だけで静かに送りたい」と希望される方の多くは、この家族葬をイメージされていることがほとんどです。密葬が「周囲に隠して行い、後から公にする」という性質を持つのに対し、家族葬は「周囲に家族葬で行う旨を伝え、参列をご遠慮いただく」というオープンな姿勢の違いがあります。

密葬と家族葬の比較表

それぞれの特徴を分かりやすく表にまとめました。ご自身の状況においてどちらが適しているかを判断する材料にしてください。

項目密葬家族葬
本葬の有無原則として後日、本葬やお別れ会を行う本葬は行わず、そのお式のみで完結する
周囲への通知葬儀前は伏せておき、終了後に事後報告する事前に家族葬で行う旨を伝え、参列を辞退する
参列者の範囲極めて限定された同居家族や近親者のみ家族、親族、故人と特に親しかった友人など
主な対象者著名人、企業経営者、社会的影響力の大きい方一般の方で、静かにお見送りしたい方全般

密葬を選択した場合の具体的な流れと費用相場

密葬を執り行う場合、一般的なご葬儀とは異なるスケジュールや配慮が必要になります。特に、周囲に知らせずに進行するため、事前の段取りが極めて重要です。ここでは、ご逝去から火葬、そして後日の本葬に至るまでの具体的な流れと、気になる費用相場について解説します。

ご逝去から密葬執り行いまでの基本的な流れ

万が一の際、病院や施設から故人様を搬送することから始まります。この際、周囲に知られないように密葬を進めるためには、最初の安置場所の選定が重要です。ご自宅への搬送が難しい場合は、葬儀社の専用安置室を利用することが一般的です。その後、葬儀社との打ち合わせにおいて、密葬の日程や火葬の手続きを進めます。通夜・告別式は極めて限られた人数で行われ、一般の参列者は一切お呼びしません。式が終了すると、火葬場へと向かい、火葬・収骨を執り行います。ここまでのプロセスは、参列者が限定されている点を除けば、一般的な家族葬と大きく変わりません。しかし、密葬の場合は「これで終わりではない」という点が異なります。

密葬後の本葬・お別れ会の準備と実施

密葬が無事に終了した後、時期を見計らって本葬やお別れ会の準備に入ります。一般的には、ご逝去から1ヶ月から49日の法要に合わせる形で本葬が執り行われることが多いです。本葬では、密葬の際にお呼びできなかった仕事関係者、友人、近所の方々を広くお招きします。祭壇には密葬で収骨したご遺骨を安置し、故人様の生涯を振り返るスライド上映や、ゆかりのある方々からの弔辞などを中心としたプログラムが組まれます。このように、二段階に分けてお見送りを行うのが密葬の正式な流れです。

密葬にかかる費用相場と内訳の真実

密葬そのものの費用は、参列人数が非常に少ないため、数十万円程度(約30万円〜80万円)に抑えられるケースが多いです。しかし、ここで注意しなければならないのは、「後日執り行う本葬の費用」が別途発生するという点です。本葬はホテルの宴会場や大規模な葬儀式場を借りて行うことが多く、参列人数に応じた飲食費や返礼品、大きな祭壇の設営費などが加算されます。そのため、密葬と本葬を合わせた総額は、一般的なお葬式よりも高額(数百万円規模)になることが珍しくありません。もし「費用を抑えたい」という目的だけで密葬を検討しているのであれば、本葬を行わない「家族葬」や、通夜を省略して1日でお見送りをする「一日葬」、あるいは火葬のみを行う「直葬」を選択する方が、経済的な負担は大幅に軽減されます。

密葬でよくある周囲とのトラブルとプロが教える回避策

密葬は、静かに故人様を送り出せる一方で、周囲への連絡を制限するため、人間関係におけるトラブルが非常に発生しやすい形式でもあります。葬儀の現場で実際に起きた事例をもとに、どのようなトラブルがあり、どうすれば防げるのかを解説します。

『なぜ教えてくれなかったのか』という親族・知人からの不満

密葬で最も多いトラブルが、葬儀が終わった後にご逝去を知った親族や知人から「なぜ生きているうちに、あるいは葬儀の前に教えてくれなかったのか」「最期のお別れができなかった」と激しいお叱りを受けるケースです。特に、遠方に住む親戚や、故人様と長年親交のあった友人にとって、お別れの機会を奪われたと感じるショックは計り知れません。このような事態を防ぐためには、密葬を行う前に、必ず「なぜ密葬にするのか」という理由を、主要な親族に対して丁寧に説明し、合意を得ておく必要があります。また、事後報告のハガキを送る際には、故人様の強い遺志であったことや、家族のみで静かに送りたいという遺族の意向を明記し、お詫びの言葉を添えることが不可欠です。

葬儀後の自宅への弔問ラッシュによる遺族の疲弊

密葬が無事に終わり、事後報告を行った後に発生しやすいのが、故人様を偲ぶ方々が次々とご自宅へお悔やみに訪れる「個別弔問のラッシュ」です。遺族としては、葬儀の疲れが抜けない中で、毎日のように突然の来客対応に追われることになり、精神的にも肉体的にも限界を迎えてしまうことがあります。これを回避するためには、事後報告の通知状において「勝手ながら、ご香典やご供花、ご弔問の儀は辞退申し上げます」と明確に意思表示をしておくことが重要です。それでも弔問を希望される方がいる場合は、あらかじめ日時を指定して「お別れの時間を設ける」などの工夫を葬儀社と相談して決めておくことをおすすめします。

菩提寺への連絡を怠ったことによる納骨拒否トラブル

先祖代々のお墓(菩提寺)がある場合、お寺への連絡をせずに密葬や火葬を済ませてしまうと、後からお墓への納骨を拒否されるという深刻なトラブルに発展することがあります。仏教において、葬儀は故人様に戒名を授け、あの世へと送る重要な儀式です。お寺の許可なく勝手に火葬まで済ませてしまうことは、お寺との信頼関係を著しく損ねる行為にあたります。たとえ密葬であっても、必ず事前に菩提寺の住職に連絡を入れ、「家族だけで静かに執り行いたい」という旨を相談し、お経をあげていただくか、戒名をどうするかについて指示を仰いでください。現場の経験上、事前にお寺に相談されたケースでトラブルになったことは一度もありません。

後悔しない葬儀社選びと高松市での賢い進め方

葬儀は人生の中で何度も経験するものではなく、多くの方が「何から手を付ければいいのか分からない」という状態で直面します。特に、大切な方を亡くされた直後の混乱した状況では、冷静な判断が難しくなります。ここでは、信頼できる葬儀社を見極めるためのポイントと、香川県高松市ならではの地域事情や公的制度を活用した負担軽減策についてお伝えします。

追加料金のない「明朗会計」を提示する葬儀社を選ぶ

葬儀トラブルの多くは「費用」に関するものです。最初に提示された見積もりは安かったのに、葬儀が終わってみれば、搬送費の追加、ドライアイスの追加、会食費や返礼品の追加などで、最終的な請求額が倍以上になっていたという話をよく耳にします。信頼できる葬儀社は、事前の相談段階で、何にいくらかかり、どのような場合に追加費用が発生するのかを細かく開示してくれます。見積書を受け取った際は、単に総額を見るだけでなく、「火葬料や式場使用料が含まれているか」「搬送距離に応じた追加料金はあるか」といった内訳を必ず確認してください。事前見積もりを嫌がるような葬儀社は避け、透明性の高い料金体系を提示する会社を選ぶことが、後悔しないための第一歩です。

高松市の「葬祭費5万円支給制度」を忘れずに申請する

高松市にお住まいの方で、亡くなられた方が国民健康保険や後期高齢者医療制度に加入されていた場合、葬儀を執り行った喪主様に対して「葬祭費」として5万円が支給される制度があります。この制度は自動的に振り込まれるものではなく、葬儀後に高松市の窓口で申請手続きを行う必要があります。申請には、葬儀の領収書や会葬礼状など、喪主様が葬儀を執り行ったことを証明する書類が必要となります。申請期限は葬儀を行った日の翌日から2年以内ですが、葬儀後の慌ただしい時期が過ぎたら、忘れないうちに手続きを行うことをおすすめします。詳細な手続き方法や必要書類については、高松市の公式ホームページで確認することができます。

参考:高松市公式(葬祭費支給制度の詳細)

高松市での火葬と地域密着の葬儀社の重要性

高松市において、ご葬儀後の火葬は市営の斎場(高松市斎場公園など)を利用することが一般的です。火葬場の予約状況や、火葬から収骨までの流れ(約2時間程度)をスムーズにコントロールするためには、地元の火葬事情に精通した地域密着型の葬儀社に依頼するのが最も安心です。また、香川県では離島(小豆島や直島など)からの参列者がいらっしゃる場合もあり、移動や宿泊の手配が必要になることもあります。こうした地域特有の事情を深く理解し、臨機応変に対応できる葬儀社を選ぶことが、遺族の負担を大きく減らすことにつながります。

家族葬のネクストが大切にする「1日1家族貸切」と温かいお見送り

私たち「家族葬のネクスト(運営:高松パレス株式会社)」は、1967年の設立以来、香川県高松市を中心に20年以上にわたり葬祭事業に携わってまいりました。私たちが日々の現場で最も大切にしているのは、ご遺族様が他の誰にも気を遣うことなく、大切な方との最期の時間をゆっくりと過ごしていただくことです。そのために、私たちは独自のサービスと体制を整えています。

他のご家族と重ならない「1日1家族の全館貸切制」

一般的な大規模な葬儀式場では、同じ日に複数のご葬儀が同時に執り行われることがあり、ロビーや通路で他のご家族や参列者とすれ違うなど、落ち着かない思いをされることがあります。家族葬のネクストが運営する高松市内4つの会館(ネクスト舟岡、ネクスト林、ネクスト飯田、ネクスト仏生山)では、すべて「1日1家族の全館貸切制」を採用しています。館内には他のご家族がいらっしゃらないため、まるでご自宅にいるかのように、リラックスした雰囲気の中で故人様との思い出を語り合い、静かにお見送りいただけます。親族控室も充実しており、最期の夜をご家族皆様でかけがえのない時間としてお過ごしいただけます。

高松市在住のA様からいただいた温かいお声

実際に当社のサービスをご利用いただいたお客様から、このような嬉しいお声をいただいております。

ネクストでお葬儀をして一番満足していることは、隅々まで掃除が行き届いており気持ちよく過ごせたことです。充実した親族控室を貸し切りで使用することができ、満足しています。最期の夜を家族みんなでかけがえのない時間をゆっくり過ごすことができました。一人の担当ディレクターさんが病院のお迎えから、お骨の安置までしてくれました。私たちのことを一番理解してくれている担当の方が最後までお世話をしてくれて安心できました。またネクストにしかない「納棺正装」には親族全員が感動しました。お陰様で、柩の蓋を私たち遺族の手で閉めたので最期のお別れをしっかりすることができました。また、葬儀を終えてからも法要や相続など分からない相談にのっていただき本当に助かりました。(高松市在住 A様)

このお言葉にあるように、当社では病院へのお迎えから、お通夜、告別式、そしてお骨の安置まで、一人の担当ディレクターが専任で最後まで一貫してサポートいたします。担当者が途中で変わることがないため、ご遺族様のご要望や細かなお気持ちをしっかりと汲み取り、安心してお任せいただける体制を整えています。

故人様の「らしさ」に寄り添った現場でのエピソード

以前、私たちが担当させていただいたご葬儀でのことです。故人様は生前、毎朝ご自身でコーヒー豆を挽いて飲むのが日課だったとお聞きしました。仏教の伝統的なお葬式では、枕元に白いご飯とお団子をお供えするのが一般的ですが、ご遺族様から「父が大好きだったコーヒーを最期に飲ませてあげたい」というご相談をいただきました。私たちは「ぜひ、お父様のために淹れてあげてください」とお答えし、葬儀の当日の朝、ご自宅から持ってきていただいたコーヒー豆をロビーで挽いていただき、温かいコーヒーを淹れていただきました。その香ばしい香りが式場いっぱいに広がる中、ご遺族様の手で紙コップに移したコーヒーを柩の中の故人様のお手元にお供えしました。伝統や形式に縛られるだけでなく、故人様が本当に喜んでくれるお見送りをご遺族様と一緒に作り上げることこそが、私たちの使命であると考えています。

もしもの時も安心。24時間365日いつでもご相談ください

ご家族のご逝去は、ある日突然訪れるものです。深夜や早朝であっても、慌てる必要はありません。家族葬のネクストでは、24時間365日対応のフリーダイヤル(0120-04-5909)を設けており、専門のスタッフがいつでもお電話をお待ちしております。病院や施設からの緊急の搬送手配はもちろん、「まだ亡くなってはいないけれど、万が一に備えて事前に相談しておきたい」「他社で見積もりを取ったけれど、適正価格なのか見てほしい」といった事前相談も大歓迎です。事前相談にお越しいただいた方には、追加費用の発生しない詳細な見積書を無料で作成いたします。また、事前に入会いただくことで家族葬プランが10%割引になる「ハートフルメンバーズ会員制度」もご用意しております。まずは一本のお電話から、皆様の不安を安心へと変えるお手伝いをさせていただきます。

密葬や家族葬に関するよくあるご質問

Q1. 密葬と家族葬では、どちらの方が費用を抑えられますか?

A. 本葬を行わない「家族葬」の方が、全体の費用を大幅に抑えることができます。密葬は、後日に一般の方を招く「本葬」や「お別れ会」を行うことを前提としているため、密葬単体の費用が安くても、本葬の費用が加算されて総額が高くなる傾向があります。費用を抑えつつ身内だけで送りたい場合は、家族葬をおすすめします。

Q2. 密葬を行った場合、事後報告はいつ頃、どのように行えばよいですか?

A. 一般的には、葬儀と火葬が無事に終了した後、1週間から遅くとも初七日法要を終える頃までに、ハガキなどの書面で事後報告を行います。文面には、故人様の遺志により近親者のみで密葬を執り行った旨を記し、事前に通知できなかったことへのお詫びを添えるのがマナーです。

Q3. 家族葬のネクストでは、深夜の病院へのお迎えも対応してもらえますか?

A. はい、24時間365日いつでも対応いたします。フリーダイヤル(0120-04-5909)にご連絡いただければ、高松市内および香川県全域の病院や施設へ、専門スタッフが迅速にお迎えに上がります。深夜・早朝の対応であっても、追加の深夜料金などは発生いたしませんのでご安心ください。

Q4. 菩提寺がないのですが、お坊さんの手配はお願いできますか?

A. はい、特定の菩提寺(お付き合いのあるお寺)がないお客様には、ご希望の宗派(浄土真宗、真言宗、曹洞宗など)のお寺様をご紹介することが可能です。お布施の金額についても、事前に明確な基準をご提示いたしますので、安心してご相談ください。

Q5. 高松市外に住んでいるのですが、高松市での葬儀を依頼することは可能ですか?

A. もちろん可能です。香川県全域(丸亀市、坂出市、善通寺市、さぬき市、観音寺市、三豊市、東かがわ市など)に対応しております。また、遠方にお住まいの遺族様が、高松市内の会館(ネクスト舟岡、ネクスト林、ネクスト飯田、ネクスト仏生山)を利用して葬儀を行いたいという場合も、スムーズに進行できるようサポートいたします。

執筆者: 高松パレス株式会社(葬祭事業:家族葬のネクスト) 厚生労働省認定 葬祭ディレクター

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